イタリアが現在の様に統一されたのは1870年(明治維新の頃)。以前は、都市国家として独立していたため、それぞれの地方が伝統的な食文化を守り、個性的で伝統的な郷土料理が確立されたようだ。
北部のイタリア料理の特徴:アルプス山麓の酪農による乳製品が多く、チーズ、バターを使う料理が多い。ラザーニア(パスタ)や、ポー川流域での米を使ったリゾットなどが有名。ブルーチーズの一つ、ゴルゴンゾーラの発祥の地。
中部イタリア料理の特徴:首都ローマやルネサンス都市フィレンツェを擁する。ぶどう、桃などの果実やワイン。小麦の他、畜産が盛んで、パルマ・ボローニャ(生)ハム、パルメザンチーズ、バルサミコ酢などの世界的ブランドの地域。
おいしそうな生ハム
南部イタリア料理の特徴:スパゲッティとピッツァが特に有名。オリーブオイルとトマトをたっぷり使う料理が特徴。豊富な魚介類やなす料理も多数。イタリア料理というと、南イタリア料理のイメージが大きい。理由は南イタリアから外国への移民が多く、しかも飲食業に従事する人が多かった事が影響。
イタリア料理全般に言える事は、素材にあまり手を加えず、素材の良さを最大限に生かしているのが特徴と言える。面白い事に、イタリア料理の素材に手を加えれば加えるほど、また飾りたてれば飾り立てるほどフランス料理に近づいて行ってしまうのです。