トルコ料理
トルコ料理が世界三大料理の一つであることは、個人的には、最近まで知らなかつた。
歴史的に複雑な背景をもつため、その内容は多種多様である。内陸アジア地方では、遊牧民の移動に便利なものとして、代表的なのがチーズやヨーグルト料理である。ヨーグルトの起源は遊牧民が家畜の乳を羊の胃袋で作った容器に入れて移動中、菌の発酵で出来上がったもので、また、その上澄みがバターとなったようだ。10世紀頃はペルシャの影響を受け、例えば、スープ(チョルバ)、バター飯(ピラフ)の語源になった。しかし、その当時の料理は、調理法も簡単で種類も多くはなかった。トルコ料理が花開いたのは14世紀から20世紀初頭のオスマン帝国時代である。オスマン帝国の地中海支配により、バルカン半島、ギリシア、イスラエル、エジプト、チュニジアなど様々の国の影響を受け、現在のトルコ料理の基礎が出来上がった様である。特徴として、羊を中心とした肉料理が多い。ヨーグルトやナッツ類、黒海や地中海の海産物やオリーブを使った料理。
ケバブ
また、南東部では、トウガラシの風味の強いケバブ、中央アナトリア地方ではパスタ料理が名高い。
是非、歴史的・地理的な背景をもつトルコ料理を楽しみたいものである。
宗教上、原則としては
酒を飲まないトルコ人は甘いお菓子が大好物。次回はトルコのお菓子に触れてみたい。