ビッグベンとタクシー
英国のお菓子を語る上で、これを抜きには語れないほど、紅茶は英国の文化の一部と言っても過言ではありません。紅茶はもともと中国で誕生。なのに、紅茶文化はヨーロッパで生まれ、東洋に逆輸入されました。
1610年ごろ、ヨーロッパに伝わったのは緑茶でした。その頃ヨーロッパではコーヒーがアフリカに植民地を持つフランスの独占貿易でした。しかし、英国では、国策による習慣への強制力が家庭に紅茶を浸透させたようです。その結果、英国の紅茶文化が発展したのです。
17世紀には、中国から茶の直輸入が始まり、19世紀には英国の植民地であるインドのアッサム地方で、自生の茶樹が発見され、さらに紅茶文化の発展を促しました。現在、英国人の年間一人当たりの紅茶消費量は約2.6kg。減少傾向にあるとは言え、80%の英国人が、毎日5〜6杯の紅茶を飲んでいる計算になるそうです。日本人が紅茶を飲む量のなんと25倍になるそうです。
熱い紅茶がおいしい季節
1711年頃から約一世紀の間、英国の財政は紅茶の税金で賄われる程で、その税率も125〜200%と高い税率でした。有名なボストンティパーティ事件もこの高い税率に対するものでした。
結果として、アメリカが英国から独立できたのですから、紅茶の威力は凄いですね。