茎工房
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コラム〜世界の食〜

イスラエル編 -イスラエルのお菓子とお酒-

 イスラエルのお菓子と言われてもあまり馴染みがありませんが、ハルヴァというお菓子が有名。基本的には穀物(小麦粉・セモリナ粉)、ごま、果物に油脂(バターや植物油)、砂糖、蜂蜜を加えて作られています。食後のデザートとして、間食として、お祝い事などに日常的に親しまれているようです。日本のお菓子に比べると、とにかく甘い! 濃厚な渋みのカルダモンの香りが広がるイスラエルコーヒーや、濃い目の紅茶に合います。
 30年前頃のイスラエルでは飲酒の習慣はあまりなく、飲酒運転の取り締まりなどほとんどなかったようです。ワインは安息日などの祈りにつかうものという感覚だったようで、普段アルコールを飲まないので、飲みやすい甘いワインが多かったようです。それが近年になると、ガラリと変化して、テルアヴィヴではおしゃれな欧米風のレストランが立ち並び、世界のワインが楽しめます。
 イスラエル人は世界の最古のワイン造りは紀元前2000年ごろシナイ半島から始まったと考えていて、かつては、ワイン造りはとても身近な存在だったのが、7世紀にワインづくりが禁止され、土着のぶどう品種が途絶えてしまいました。しかし現在、ワイン造りに西欧の技術がもたらされたのが30年前。今では、カヴェルネ・ソーヴィニオン、ビノ・ノワールなどワインの産地フランス・ボルドー地方の製法で醸造。最近ではエルサレムでもコーシャ(適正食品)でないワインを置いている店が出てきたようです。これもこの国の時代の流れなのでしょうか。

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