2010年にアフリカ大陸で初めてサッカーのワールドカップが開催された南アフリカ。レインボーネーション(虹の国)と称され、その歴史的背景から様々な文化が共存する国。食文化も例外ではなく。もともとこの地で発祥したもの、植民地時代に影響を受けたもの、そして移民によってもたらされたもの、それらが見事に融合したものなど実に多様性豊か。
特に南アフリカらしい肉料理と言えば、ゲームミートと呼ばれる野生動物の肉料理。バッファロー、インパラ,ワニ、ダチョウなどなど。恐る恐る口にした肉の美味しさに皆驚く様だ。いわゆるジビエの様なもの。日本ではなかなか食することのできない肉なので、機会があったら挑戦するのも良いのでは。また西ケープタウン中部にあるカルー地方で育った羊肉は絶品。この地域のハーブなどを食べて育つ為臭みがなく、南アフリカに行ったら是非食べてほしい一品とか。そして、働き手として連れてこられたマレー系の人々が今も暮すケープタウンのボ・カーブ。パステルカラーの家並みが特徴的なこのエリアでは、東南アジアの影響を受けて生まれたケープ・マレー料理が有名。グラタンの様なミートローフ(牛肉がメイン)は、南アフリカの国民食として親しまれている。 Braai(ブライ)Braai(ブライ) そして、欠かすことのできない料理と言えば、Braai(ブライ)と呼ばれるバーベキュ。週末の家族団欒の定番。ビーフやポーク、そして、野生動物の肉。ブライを囲めば異なる文化を持つ人同士でも仲間になれる。そんな特別な肉料理のようです。
皆さん、南アフリカに行ったら、ゲームミートにチャレンジしてみましょう。