茎工房
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コラム〜世界の食〜

アイルランド編 -食事情-

 アイルランドは大西洋に面し、北東部の一部(英国の北アイルランド)を除いた部分を国土とする国。隣はグレートブリテン島(イギリス)。アイルランドと言えば、アイリッシュパブ、ギネスの黒ビール、歌手のエンヤやU2など有名ですが、アイルランドの料理となると、あまり日本人にはなじみが無いようです。
主食となるのはジャガイモとパン。肉は、豚肉を中心に羊肉、牛肉が用いられる。また、魚介類が豊富なため、魚ではサケやタラ、また牡蠣なども広く好まれています。イギリス料理と同様“おいしくない”と言う評判をよく聞きます。然しヨーロッパの田舎料理風のパブ料理はなかなかの様です。冬の暗くじめじめした寒さの中では、きゃべつ、じゃがいも、とまと、にんじんと牛のテールや筋を長時間煮込んだアイリッシュ・シチューはとても美味しい。その他、ビーフアンドギネス(牛肉のギネス煮込み)、ブラックプディング(血のソーセージ)など。
 ソーダブレッドはアイルランドの伝統的なパンで、イースト菌を使わずベーキングソーダ(重曹)で膨らませて作ります。発酵させず、材料を捏ねて焼くだけなのでとても簡単。アイルランドは国土の50%以上が農地か牧場並び牧草地という緑豊かな国で、EUでもトップクラスの酪農国。濃厚な牛乳、高品質なバターやチーズを生産。その高品質のミルクで作られるアイリシュチョコレートは絶品とか。「バトラーズ」のチョコレートは世界でも愛され、日本でも有名。
 筆者がアイルランドを訪れたのは去年の10月。緑豊かな大地と雄大な自然に圧倒されました。ギネス片手に食べるパブ料理は本当に美味しかったです。

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