茎工房
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コラム〜世界の食〜

エジプト編 -エジプト料理-

 四大文明の一つに数えられるエジプト。国土の大半が砂漠で、周辺国と砂漠で隔絶された為、独自の食文化を有した様です。特に、北部海岸地帯は温暖な地中海気候で、かつて「エジプトはナイルの賜物」と言われ、豊富なナイル川の水により豊かな穀物、野菜、果物、魚介類など恩恵を受けている。
エジプト料理と言えば、やはり、豆料理(フール)が有名。そしてアエーシ(薄いパン)。朝食時にフールとアエーシをセットに販売する露店が数多く登場します。7世紀にイスラム化して以来、国民の9割がイスラム教徒。イスラム教の食の戒律ハラ―ルはアルコール飲料・豚肉を禁止するなど食文化に大きな影響をもたらした。
 肉は羊肉と牛肉が中心。日本でもお馴染みのケバブとコフタは肉料理の定番。ケバブは羊肉や牛肉の一口サイズを串にさして焼いたもの。コフタはひき肉を捏ねて串に巻き付けて焼きます。鳩料理も有名ですが、どうやら観光客向けの料理の様です。またエジプトの定番スープと言えば、モロヘイヤスープ(ムルキーヤ)。ムルキヤ=王様たちのもの。とても栄養価の高い野菜で、古代エジプトの王様がどんな薬も効かなかった病気がモロヘイヤスープを飲んだ途端元気になったと語り継がれています。当時、王家以外は食することが禁じられていたようです。その後、時を経て広く庶民の間で親しまれる様になる頃はムルキーヤがなまって、通称モロヘイヤと呼ばれるようになったとか。世界三大美女の一人クレオパトラも好んで食べたと伝えられているモロヘイヤ。まさに「美人・美肌食」ですね。

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