日本に進出しているIKEAで身近になったスウェーデン。そして白夜。
北極圏にかかるスカンジナビア半島の東側に位置するスウェーデンは国土の約半分が森林に覆われ、冬が長く、厳しい自然の中で北欧独自の保存食文化が発達してきました。海の幸ニシンの酢漬け、塩漬け、燻製などがその代表格。冬になると、極端に野菜の数が不足し、日本の様に野菜をふんだんに使った料理が少なくなる。国土の大部分が海岸線の地理的条件から魚介類が豊富と思われるが、魚のバリエーションは少なく、サーモン、タラ、ニシンぐらいのものらしい。
国際的に最も有名なスウェーデン料理の伝統は、スモーガスボード(日本ではバイキング料理)、"オープンサンドイッチのあるテーブル"という意味。酢漬けや燻製などの冷たい魚料理、ハムやコールドミートなどの肉料理。グラタンやミートボールなどの暖かい料理の順に食べるのが本来の食べ方。
それでは、一般家庭の食生活は? スウェーデンでは女性の社会進出が非常に進んでいる為、普段の食生活にあまり時間をかけず、スパゲッティーミートソース、タコス、ピザ、ミートボールとマッシュポテトなど簡単な料理が好まれる傾向にあるようです。スウェーデン人は、日本人に比べて食に対する興味や好奇心が薄く、保守的な人が多いようです。北欧を旅した人からよく聞くのが、外食費が高い!という事。筆者が英国に滞在していた1970年代頃、英国でサンドイッチが200~300円ぐらいが一般の頃、スウェーデンでは1000円以上という話を聞き、スカンジナビア3国の旅行を諦めた事を思い出します。