茎工房
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コラム〜世界の食〜

ドイツ編 -ドイツ料理-

 ドイツの名物グルメ言えば、ソーセージとビール。確かにソーセージもビールも質の高い美味しいものがたくさんあるようだ。北ドイツの海に近い地域では魚料理も食べるが、全体的にドイツはやはり肉料理が中心。ひとつの食材をまるごと使って一品作るのが、ドイツ伝統料理の基本だそうだ。
 焼いたお肉にブラウンソースをかけ、付け合せはやはりジャガイモが主流。それからドイツ人が好きなものは、甘酸っぱいものをお肉と一緒に食べる事。日本でもお馴染みのザウアークラウトなどが代表的。厳しい冬を越すために発展してきたドイツの伝統料理はスタミナ満点のメニューが豊富で、一皿だけでもかなりのボリューム。ドイツでは朝食と夕食を簡単なものですまし、その分昼食にたっぷり時間をかける。温かい食事は一日一回以下が普通で、冷たい食事と言われるパンとハム・ソーセージ・サラミ・チーズで済ませる事が多い。ドイツのキッチンは油汚れが無くピカピカで有名なのは、要は日本人のように手間をかけてお料理をしないからかも。
 嘘か本当か、ドイツ女性はジャガイモで200種類以上の料理が出来ないとお嫁にいけないらしい?? 歴史的に、ドイツ人にとって、ジャガイモの存在は特別のものらしい。グリム童話にも出てくる口減らしの犠牲になる子供の悲劇が描かれている食量不足の時期、ドイツ民衆の飢えを満たす上で、ジャガイモの貢献は大きかったようだ。また、ジャガイモをフォークで潰してから食べるドイツ人独特の作法は、戦時中のイギリスでドイツ人スパイを見破る方法だったとか。たかがジャガイモ、されどジャガイモですね。

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