「インドネシアのお菓子って何?」と聞かれたら、多くの日本人は返事に窮するのではないかと思います。私の場合、焼きバナナがすぐ思い浮かびますが・・・。
以前、インドネシア・バリ島を訪れた時、神々に捧げる色とりどりのお供え物のお花やお菓子がとても印象に残っています。調べてみると、バリ島のお菓子は宗教行事の「お供え物」として発達してきたようです。バリ島では毎日どこかで祭礼や儀式が行われています。熱帯気候の東南アジアでは辛い物は辛く、甘い物はとことん甘い、味のはっきりとした食生活。ダイエット・低カロリーが主流の日本では考えられない、とんでもない量の糖分を摂収しているようです。
お供え物の代表としてカップケーキのApem(アッパム):味より見た目の華やかさ第一条件。味は一言"甘い"。
Batu Durian(パトゥ・ドゥリアン):揚げ餅の一種。中にバナナやジャックフルーツが入っている。
インドネシアはトラジャやマンダリンの名前で知られるコーヒーの産地として有名ですが、一般的にコーヒーと言えば、バリコーヒー(Kopi Bali:コピ・バリ)を指すことが多い。これはパウダー状に細かく挽いた豆を直接カップに入れてそのままお湯を注ぎ、コーヒーの粉がカップの底に沈んでから飲むというもの。ドリップコーヒーとは違った特有の香り・味が楽しめる。甘~いデザートの後では、苦いコーヒーと思いきや、インドネシア人はこれにたっぷりと砂糖を入れて飲むというから驚きです。