茎工房
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コラム〜世界の食〜

韓国編 -韓国の食文化(2)医食同源-

 "韓国には肌美人が多い"と聞きます。韓国人はもともと健康や美容に関心の高い国民。ここ数年大ブームである「ウエルビン」は英語のwell-beingをもじった韓国の造語。運動で体を鍛え、体に良い食事をする事だそうだ。美肌は「食」から。なるほど韓国にはそのような伝統食が多数ある。代表格はキムチ。そして、"サムゲタン"(参鶏湯)。ひな鳥の中にもち米、高麗人参、ナツメ、栗、銀杏、ニンニク、生姜などいれて長時間煮込む伝統料理。コラーゲンがたっぷりで、食べた翌朝はお肌がぷりぷり。筆者の大好物。韓国には、参鶏湯の日があり、暑気払いに食べる習わしがあるようだ。ちょうど、日本の土用の丑の日のうなぎと同じかも。
 韓国料理は医食同源に基づいているとも言われている。日頃からバランスのとれた美味しい食事を摂ることで、病気を予防するというもの。医食同源の料理の代表格に挙げられるのが「宮廷料理」。朝鮮王朝時代に、王様や両班(ヤンバン)と呼ばれる貴族が食べていた当時最高の食材を使用した料理の事で「美味しくてヘルシー、しかも見た目も美しい料理」。当時は日本伝来の唐辛子もなく、辛くないのが特徴。中国の陰陽五行の精神が盛り込まれた「五味五色」。五味とは甘味、塩味、辛味、酸味、苦味。五色とは緑、赤、黄、白、黒。人気韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」での様々な宮廷料理、色とりどりの前菜料理を思い出します。さあ、韓国料理を食べて、肌美人なろう!

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