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イスラエル編

イスラエル料理(ユダヤ料理) その1 ユダヤの食物規定(コーシャ)

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イスラエルの国旗

イスラエルは中東のパレスチナに位置する。北にレバノン、北東にシリア、東にヨルダン、南にエジプト、そして地中海および紅海にも面している。
ユダヤ料理は世界中に分布するユダヤ人の伝統料理の集合体。ユダヤ教では食べて良い食物と食べてはいけない食物を厳しく定めています。この法律をカシュルート(適正食品)と言い、“コーシャ”として認識されています。祭礼、安息日の伝統により規定され、何世紀にも渡って進化してきました。
この食べてはいけない、つまりユダヤ人にとって宗教的に“不浄”な食物の例としては、まず豚肉があります。日本人が大好きな甲殻類などのエビ・かき・イカ・タコも食べられません。牛肉はOKですが、血の滴るビーフステーキはNG。敬虔なユダヤ教徒はコーシャに適合した肉や鶏肉だけを食べる。肉はユダヤ教の戒律に則った資格を持つラビ(聖職者)が処置し、血液を完全に抜いたものでなければならないと非常に厳しい。
また肉と乳製品を一緒にしてはならないし、皿や調理器具なども別々にしなければならない。このコーシャを厳格に守るユダヤ人は、台所を肉用エリアと乳製品エリアに分け、オーブンをはじめ、全ての調理器具を区別する。つまりバター、ミルク、クリームを肉料理に使ったり、肉と一緒に食されることが無い。
国を持たなかったユダヤ人にとって、コーシャ規定を守ることによって、ユダヤ民族のアイデンティティが守られてきたとも言えます。コーシャを守ろうとすれば、非ユダヤ人と一緒に食卓を囲めませんし、多民族との交流もできません。長い歴史の中でユダヤ民族の個性を維持できたと言えます。