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アメリカ編

その4 アメリカのオーガニック食品

USDA認証オーガニックラベルUSDA認証オーガニック

 アメリカは世界のオーガニック食品市場の半分近くを占めている。Organic Trade Associationの調べによるとこの10年間で約5倍に膨らみ、食品市場全体占める割合も10年前の0.81%から3%に伸びている。これはアメリカ人の食への危機感から来ている模様。アメリカでは、オーガニックフードを食べている人以外のほとんどの人は遺伝子組換え食品を食べている可能性が高いと言われている。確かに、アメリカの農地は広大すぎて、雑草駆除が容易でなく、特定の農薬に強い遺伝子を組み替えた作物(GMO)を植え、特定の農薬を軽飛行機で大量にバラ撒いている。アメリカではGMOは食品表示の義務がないため、遺伝子組み換え食品は普通にスーパーで売られている。アメリカのフルーツも野菜も農薬がたっぷり使われている。その一方、アメリカのオーガニックの基準は非常に厳格で“オーガニック”の認定を勝ち取るには以下が必須である。
  • 無農薬で3年以上栽培された土壌から収穫されたもの
  • 遺伝子組換えなし
  • 土・水も厳格な基準をクリアしていること
  • 家畜は有機食品をたべていること
  • 納屋の外へ自然環境へのアクセスがあること
  • 成長ホルモンや抗生物質不使用であること
  • 農薬を使う農家とは定められた距離を置くこと
 上記の全てを満たせば“100%オーガニック”と認定される。95%以上は“オーガニック”のラベルが許可され、70%以上であれば、“オーガニックの使用製品”と区別される。さらに米国農務省(USDA)支配下のNOP(National Organic Program)の基準を満たせばUSDAお墨付きの“オーガニック”ラベルが表示できる。しかし、オーガニック食品は値段も高く、貧困層には手が届かない為、“金持ちにはオーガニック、貧乏人には遺伝子組換え食品”と皮肉られるのもアメリカらしい。