茎工房
茎工房

こだわりの素材

なたね油


 菜種油の原料は春になると畑を黄色一色に染めるあの菜の花です。言葉の云われは「菜の種」から取った油→「菜種油」となったそうです。菜種油は、日本を始めとする東アジアで古来より食用とされてきました。日本では江戸期に入ってから、植物油の採取用に栽培され始めました。一般にアブラナ科の植物の種子からは油が採取でき、カラシナやカブも利用されていますが、現在広く栽培されているのはセイヨウアブラナと言われる品種です。
 実は、従来型の菜種油には過剰摂取により心臓障害や甲状腺障害の誘因に関与するかもしれない栄養素が含まれていたのですが、主要原産国であるカナダで品種改良された、いわゆるキャノーラ品種が広く世界で主原料として使われるようになりました。このキャノーラ種の特徴は動脈硬化予防に効果があると言われているオレイン酸、人体内で合成できない必須脂肪酸の一つリノール酸(老化、痴呆症、動脈硬化、高血圧、コレステルロール抑制などに効果があると言われている)が多く含まれていることです。
 茎工房で使用している菜種油の原料は西オーストラリアの非遺伝子組み換え菜種です。近年、南半球のオーストラリアでは干ばつによる作物への影響が大きなニュースになっており、その結果、値段の変動があり、頭が痛い材料の一つなのですが、茎工房のクッキー独特のサクサク感は、使用している有機パームオイルと菜種油の微妙なバランスによるものなので、値段が上がっても使用をやめる訳にはいかないのです。皆様に美味しいとお褒めの言葉をいただけるように、茎工房は材料の質を落とさずに頑張っています。

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