茎工房
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コラム〜世界の食〜

ブラジル編 -歴史的背景と食事情-

 ブラジルと言えば、すぐ思い浮かべるのが“リオのカーニバル”。そして、ブラジルの国民的料理と言えば「フェイジョアーダ」だろう。塩漬けした牛肉や豚肉の骨の付いた部分、耳・すね肉などの部分を黒豆と煮込んだ料理。そんな国民食はいつ、どのように生まれたのだろうか。フェイジョアーダはもともとアフリカから連れてこられた奴隷の料理。主人の食べない豚の鼻、耳、尻尾、内臓や屑肉など廃物を活用して、黒人奴隷が家畜の餌だった黒インゲン豆と煮て食べたのが始まり。美味しそうに食べる奴隷を見て、主人も真似して食べ始め、結果的にブラジルの代表的料理になった様だ。美味しい料理に奴隷も主人も関係ないのかも。
 また、家族との絆を大切にするブラジル人は、週末になると、友達や家族の家に集まって、食事とお酒を楽しみながら、一週間の出来事を和気あいあいと語り合う。そんな時、大活躍するのがシュハスコ(ブラジル風BBQ)だそうだ。串刺したお肉を、岩塩のみで簡単に味付けし、豪快に焼いたもの。そこに冷えたビールがあればそれはもう至福とか。 ブラジルでは、2014年にサッカーワールドカップ、2016年にオリンピックという2大スポーツイベントを控え、世界から熱い視線が注がれることでしょう。行く機会があったら、是非、本場のフェイジョアーダとシュハスコを食したいものだ。

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