茎工房
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コラム〜世界の食〜

韓国編 -韓国の食文化(1)-

 近くて遠い国だった韓国は、もはや昔の話。韓流ブームの影響もあってか、韓国は、日本人にとっては最も親しみやすい国になりつつある。韓国への旅行者数も年々増加し、2009年には300万人を突破。2011年には旅行者の58.6%が女性というほどの人気ぶり、しかも、一度行くと病みつきになる様である。筆者も先月、ソウルで4日滞在し納得。円高のおかげで、買い物は楽しいし、食べ物も安くておいしく、しかも健康食が多いのはうれしかった。
 今回の韓国滞在で学んだのは、似通った食文化を持つが、やはり、所変われば食文化も変わるという事。そこで異なる食事の習慣・マナーを紹介してみたい。食事は基本的に箸とスプーンで自分の右側に縦に置く。椀は手に持たず食卓に置いたまま食べる。食事は座敷スタイルが多く、あぐらをかくのが正式で、女性は片膝を立ててもよいそうです。日本ではタブーとされている"箸と箸"の習慣は韓国ではOK。
 タブーとされているのは、飲みかけのグラスに注ぎ足す事。日本では?と思われる、ご飯と汁物を混ぜて食べる、所謂"ねこまんま"も普通に大丈夫。また儒教の精神に基づき、日常生活で年長者を敬う習慣のある韓国。食事においても目上の人より先に箸をつけるのはマナー違反。ドラマ等でよく目にする習慣として、目上の人から顔や体をやや横に向け、左手でそっと隠して飲みます。
 日本とは正反対の作法があったりするが、頭の片隅に入れておきつつ、本場の料理を本場の作法で食べれば、旅行気分も高まるかも。

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